現代の職場に欠かせないものといえば「パソコン」です。
家庭でもパソコンの利用は当たり前になっていますが、データの保存先に困ることはありませんか?
文書データだけでなく、写真などの画像や今では映像も保存するため、容量不足にならないか心配になりますよね。そこで、便利に利用されているのが「クラウドストレージ」と呼ばれるサービスです。
しかし、クラウドストレージは一定容量のデータまでしか無料で保存できないため、保存し過ぎると容量をオーバーしていまい有料版を申し込む必要があります。そこで、データ容量が気になる方におすすめなのが、パソコンを丸ごとクラウド化できるソフトウェアです。
ということで今回は、パソコンをクラウド化するメリットと丸ごとクラウド化できる優れものソフトを2つご紹介します。
1.パソコンをクラウド化(クラウドストレージを利用)するメリットとは?
パソコンをクラウド化するといっても、そもそも「クラウド」とは何か理解しているでしょうか?
クラウドは日本語訳で「雲」になりますが、「クラウド」とはインターネット上にサービス提供会社が用意した空間(サーバーなど)にアクセスすることで、各種サービスが利用できるほかデータが保存・共有できるサービスの総称になります。
今では様々なクラウドサービスが提供されており、その一つが「クラウドストレージ」です。
主な提供サービスとして、
- Dropbox(ドロップボックス)
- Google Drive(グーグルドライブ)
- Microsoft OneDrive(ワンドライブ)
など、既にご利用のサービスもあるのではないでしょうか。
クラウドストレージはサービス提供会社がインターネット上に用意した保管庫(ストレージ)に様々なデータが保存できるサービスです。保存したデータは共有でき、誰かがデータを更新すれば同期されるので常に最新の状態で保存されます。
クラウドストレージを利用するメリット
パソコンをクラウド化する一番早い方法がクラウドストレージの利用です。
では、クラウドストレージを利用するメリットは?となりますが、大きく以下のポイントが挙げられます。
メリット➀ 端末のデータ容量の負担が減る
今まで自分のパソコンやスマホに保存していたデータをクラウドストレージに保存できれば、自分の端末のデータ容量の消費が少なくなります。
WordやExcelなどのファイルデータはもちろん、写真などの画像や映像などのデータをクラウドストレージに保存すれば、端末のデータ容量をまったく消費せずに済みますよね。
メリット➁ 保存データの共有・共同作業ができる
クラウドストレージはインターネット経由でデータの保存や編集ができるサービスです。
そこで、グループを設定することで保存したデータをグループ内で共有できるようになります。
グループ内で共有しているデータに対して、誰かが編集しても直ぐに同期されるので常に最新のデータとして保存されます。
メリット➂ 外出先からでもデータの閲覧や編集ができる
先程から説明している通り、クラウドストレージはインターネットを活用したサービスです。
つまり、インターネットが繋がる場所なら日本国内だけでなく海外からでも保存データの閲覧や編集が可能になるのです。
このように、インターネットを活用したサービスならではのメリットがあることから、ビジネスの場だけでなく一般のご家庭でも広く利用されています。
2.パソコンを丸ごとクラウド化できるソフトを2つご紹介
前項ではパソコンやスマホでクラウドストレージを利用するメリットを紹介しましたが、クラウドストレージは一定容量のデータまでしか無料で保存できません。
無料で利用できるデータ容量はサービスによって異なりますが、5GB~15GBまでに制限されます。それ以上のデータを保存したいときは有料プランの申し込みが必要になります。
そこで、今回はご紹介するソフトが「パソコンを丸ごとクラウド化できる」というソフトです。
パソコンを丸ごとクラウド化することでデータのアップロードやコピーが一切不要になるとともに、自分だけのクラウド環境の構築ができます。
ここでは、パソコンを丸ごとクラウド化できるソフトウェアを2つご紹介しますが、何と利用は「無料」です。
ServersMan@Desktop ver4.1β
(出典:ServersMan@Desktop for Windows)
このソフトは、「フリービット」が提供する”無料”でパソコンを丸ごとクラウド化すできる個人向け仮想データセンターソリューションです。ServersMan公式サイトから無料でソフトウェアのダウンロードができ、現在はver4.1βになっています。
ダウンロードしたあと5分程度の設定でパソコンが丸ごとクラウド化でき、外出先からでもインターネット経由でアクセスできるようになります。
また、WebDAV対応なので、PCのWindowsやMac、スマートフォンのiPhoneやAndroid端末などマルチデバイスでの利用が可能です。さらに、「Googleデスクトップ検索」とも連携可能で、同じソフトがインストールされたパソコンの各種データを自分のパソコンやスマホからブラウザ経由で検索できるのです。
TONIDA
(出典:TONIDA)
トニダは画像の通り海外企業が提供しているパソコンに無料でインストールするだけで丸ごとクラウド化できるソフトウェアです。プラウザで日本語に翻訳すれば日本語で見られます。
公式サイトのTONIDA desktopから無料でインストールできます。インストール完了したあとソフトを起動するとアカウントの作成画面が表示されるので、必要事項を入力してアカウントを作成します。その後は、基本的にソフトをインストールしたパソコンのすべてのデータにアクセスできるので、特に必要な設定はありません。
よく使うデータはデスクトップにフォルダを作って、そこに保存しておけば直ぐに利用できるので便利です。
以上2つのソフトを利用すればパソコンを丸ごとクラウド化できるので、自分のパソコンをクラウドストレージのような感覚で利用できるようになります。いずれのソフトも無料でダウンロードできるので、パソコンの容量不足が心配な方は利用してみてはいかがですか。
ただし、TONIDAは基本的に英語表記なので、英語が苦手な方はServersMan@Desktopがおすすめです。
3.まとめ
現在、様々なインターネットを活用したクラウドサービスが提供されていますが、多くの方が利用しているのが「クラウドストレージ」です。今回はパソコンのクラウド化についてお話しましたが、クラウドストレージを利用すれば簡単にパソコンのクラウド化が実現できます。
しかし、クラウドストレージは無料でデータ保存できる容量が制限されるため、より多くのデータを保存したい方におすすめなのが「パソコンを丸ごとクラウド化できるソフト」です。
2つのサービスをご紹介しましたが、いずれのサービスも無料で利用できるうえに設定も簡単です。パソコンの容量不足が心配な方は利用してみてはいかがでしょうか。