職場内でデータ共有はできているでしょうか?
そこで、「社内でデータ共有したい!」「様々なデータを保存したい!」などの目的で使われるのが「NAS」です。NASはそのまま「ナス」と呼ばれ、「Network Attached Storage(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)」の略語になります。
また、NASとは別に「クラウドストレージ」というサービスをご利用の方は多いのではないでしょうか?
クラウドストレージも様々なデータ保存と共有ができるサービスです。
では、NASとクラウドストレージの違いは何だろう?と疑問を感じますよね。ということで今回は、NASの仕組みなどの説明とクラウドストレージとの違いをご紹介します。
1.NASとは?ネットワークに接続するバードディスク
NASは「Network Attached Storage(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)」の略語で、日本語では「ネットワーク接続ストレージ」になります。ネットワークは分かるかと思いますが「ストレージ」はデータを保管するための補助記憶装置を指します。
そこで、NASとは何なのかといえば「ネットワーク(LAN)に接続して利用する外付けのバードディスク(HDD)」です。
外付けのバードディスクを利用している方もいると思いますが、一般的にUSB接続するタイプが利用されています。それに対しNASはLAN配線でネットワークに接続します。
パソコンにUSBで直接接続する外付けバードディスクは「DAS(ダス)」と呼ばれ、基本はパソコンとHDDの1対1です。それがNASになればLANケーブルでネットワーク接続するため、職場内でLAN接続しているすべての端末で利用できるようになります。
つまり、「1対◯」というように複数台のパソコンのデータが保存できるとともに、保存されたデータの閲覧・編集が可能になるのです。今では法人向けだけでなく家庭用のNASも販売され、BUFFALO、IO-DATA、Synology(シノロジー)などのメーカーで購入できます。
実物はこのような感じです。
(出典:I・O-DATA|HDL4-Xシリーズ)
2.クラウドストレージとの違いは?ポイントは「ネットワーク」と「インターネット」
NASとは別に「クラウドストレージ」というサービスをご利用の方は多いのではないでしょうか。
そこで、「クラウドって何?」という方へ簡単に説明しておくと、「クラウド」とはインターネット上の空間(サーバーなど)にアクセスすることで各種サービスが利用できるほか各種データが保存できるサービスの総称です。
そのクラウドサービスの一つが「クラウドストレージ」であり、サービス提供会社がインターネット上に用意した保管庫(ストレージ)に各種データが保存できるサービスになります。
有名どころとして以下のサービスが挙げられますが、既に利用している方もいるでしょう。
- Dropbox(ドロップボックス)
- Google Drive(グーグルドライブ)
- Microsoft OneDrive(ワンドライブ)
- box(ボックス)
クラウドストレージに保存したデータは複数の人と共有できます。
職場内の部署やチームで共有することで、一つのデータを複数の人が編集できるようになり、編集後は最新のデータに同期されるので常に最新データの共有が可能になるのです。
NASとクラウドストレージの違いとは?
ここまでNASとクラウドストレージの特徴をそれぞれご紹介しましたが、違いが分からない方もいますよね。
基本的にどちらも各種データの保存ができ、複数の人とデータの共有が可能になります。
では何が違うのかといえば、「NASはネットワーク接続」、「クラウドサービスはインターネット接続」ということです。
NASは前項でご紹介したような機器を社内に設置して、LANケーブルを使って社内ネットワークに接続します。というように、NASは社内ネットワーク上での利用に限定されるということです。
一方のクラウドストレージは、サービス提供会社がインターネット上に用意した保管庫(ストレージ)にインターネット経由でデータを保存します。言い方を変えれば、インターネットが繋がる場所ならどこからでも利用できるということです。
つまり、NASはあくまで職場内でのデータ保存・共有ができるシステムであり、クラウドストレージはインターネット環境さえ整っていれば海外からでもデータの保存・共有ができるサービスということです。
そのほかの違いは、NASは機器の購入などの初期費用が高くなりますが、クラウドサービスは一定量まで無料で利用できるので初期費用0円から利用できるメリットがあります。
NASとクラウドストレージは連携が可能!
以上のような違いはありますが、NASとクラウドストレージを連携することもできます。
前項でご紹介したI・O-DATAのHDL4-Xシリーズでは、「クラウドストレージ連携」というパッケージを追加することでクラウドストレージとの連携が可能になります。
連携できれば外出先からでも利用が可能になるので、NASを導入しているオフィスはクラウドストレージと連携して業務効率をUPしていきましょう。
3.まとめ
情報化社会の現代において、データの保存先やデータ共有など課題は多いですよね。
そこで、オフィスや家庭で使われているのが「NAS」です。
今では多くのメーカーから販売され、オフィスや家庭に設置することで大量のデータが保存できるようになるとともに、保存データの共有も可能になります。そのNASとは別にインターネットを活用した「クラウドストレージ」というサービスがあり、NASとの違いは「NASはネットワーク接続」、「クラウドサービスはインターネット接続」ということです。
また、最後にご紹介した通りNASとクラウドストレージは連携することも可能。外出先のスマホからでも利用できるようになるので、上手に活用していきましょう。