会社にとってデータは大切な資産ですが、データを安全かつコスパよく管理するのに便利なツールがあります。それは「クラウドバックアップ」というツールです。この記事では最近話題のクラウドサービスの一つであるクラウドバックアップのサービス内容や使うメリットについてご紹介したいと思います。
1.クラウドバックアップとは?
クラウドバックアップとは名前の通りクラウド上にバックアップを取る仕組みのことです。バックアップとは簡単に言えばデータのコピーを取って管理することで、大切なデータを守るのに大切な作業です。会社は顧客データや経営関連のデータなど様々な重要データを扱いますよね。ですからバックアップは欠かせません。
クラウドサービスはネットワーク上で利用できるシステムで、すでに様々な分野でサービスが提供されていますが、バックアップ作業に関してもすでに事業者が多く存在します。
従来のバックアップは自分が所有するコンピュータに取るのが普通でしたが、これだとパソコンが万が一故障した場合にオリジナルデータもろとも消失してしまうリスクがあります。また災害などで破損した場合もやはりデータが危険にさらされます。一方クラウドバックアップではデータがネットワーク上にあるため、物理的な破損に伴うリスクが低いのが特徴です。
クラウドバックアップの費用
クラウドバックアップを利用する費用ですが、容量が増えるほど料金は高くなります。以下にいくつかの事業者のサービスをご紹介します。
・BackStoreのプラン
コース | 利用台数 | 月額 |
---|---|---|
10GB | 4 | 2,900円 |
20GB | 4 | 3,800円 |
50GB | 4 | 6,400円 |
100GB | 4 | 12,000円 |
200GB | 19,800円 | 2,900円 |
500GB | 4 | 32,000円 |
1TB | 4 | 59,800円 |
2TB | 4 | 70,000円 |
4TB | 4 | 100,000円 |
6TB | 4 | 150,000円 |
8TB | 4 | 200,000円 |
(BackStoreのデータ参照)
・NECの場合
プラン | サイズ (初期/追加) |
月額利用料金 (税別) |
プランの拡張 |
---|---|---|---|
4TB | 4TB/4TB | 95,000円 | ストレージ使用量が4TBを超過する毎に 4TB単位で拡張 |
1TB | 1TB/1TB | 65,000円 | ストレージ使用量が1TBを超過する毎に 1TB単位で拡張 |
100GB | 100GB/100GB | 9,500円 | ストレージ使用量が100GBを超過する毎に 100GB単位で拡張 |
(NECのデータ参照)
2社だけの例ですが、いくつかのプランで両者を比較した場合の料金は以下の通りです。
- 100GB:12,000円
- 1TB:59,800円~65,000円
- 4TB:95,000円~100,000円
2.クラウドバックアップのメリットは?
クラウドバックアップを使うメリットには以下のようなものがあります。
・コスト削減
会社にとって大きな経営課題の一つはコスト削減です。その点クラウドバックアップサービスでは面倒なサーバー導入やメンテナンス作業が必要ありません。事業者がメンテナンスを担当してくれるので、従業員は自分の業務に集中できます。初期投資や人件費、さらには固定資産の費用などを抑えることができるのでコスト削減になります。
・データのセキュリティ度が高い
先述のようにクラウドバックアップはネットワーク上にデータを管理します。手元のコンピュータにデータ保存するわけではないので、端末の故障や災害などに影響されません。2011年の東日本大震災ではかなりの被害が出ましたが、クラウドサービスを使うことでデータ消失リスクを下げられます。
・業務の効率化
特定の端末にバックアップを取っている場合はアクセスに制限がありますが、クラウドバックアップの場合はインターネット環境があれば好きなデバイスから簡単にアクセスできます。そのため情報共有がしやすく業務の効率化につながります。
クラウドバックアップのデメリット
クラウドバックアップにはメリットがいろいろとありますが、デメリットがないわけではありません。以下のようなデメリットも意識しておきましょう。
・事業者の経営によってはサービス停止リスクがある
クラウドバックアップのサービスを提供している事業者は非営利団体ではなく営利団体です。そのためもし事業者の経営がうまくいかなくなればクラウドバックアップのサービスも停止する恐れがあります。
・セキュリティ設定によってはリスクがある
クラウドバックアップサービスにアクセスするためにはIDやパスワードを利用しますが、もしその設定が甘ければ当然セキュリティリスクが高くなります。これはクラウドバックアップそのもののデメリットではありませんが、ユーザー次第ではデメリットになります。
3 .まとめ
クラウドサービスの一つとしてクラウドバックアップサービスが注目されています。会社にとってデータは大切な資産ですが、それを安全かつ効率よく守るためにはクラウドサービスを利用するのが便利です。